月隠れの庭

「一体、何があったんだ?」


とりあえず蔵の外へ出た3人は、放りだした箱を椅子代わりにして座る。

俯いていた尚人は、言いにくそうにゆっくりと口を開いた。


「ごめん、鬼がいなかったから手がかりになるヒントを探してたら…その…ネズミが…」




「…………ネズミ?」




「動かした箱の陰から飛び出してきて、びっくりした拍子に体が積んであった荷物に当たって」


「崩れてきた?」


正成に言われ、彼は小さく頷いた。

「すみません、もし何か大切なものが壊れてたりしたら」

おそらく弁償では済まされないものが多々含まれているだろうとは、薄々予感している。

「出来る限りの弁償をさせて…」



「…お、お前は馬鹿かっ!!」



流星はワナワナと震える拳を握りしめ、思いっきりがなりつけた。