「私、隣のクラスの横山めぐだけど 分かる?」 コクリと頷く。 「用件は翔のこと」 ドクンー やっぱり……。 「翔の彼女ってあんた?」 今度は控えめに、うんと頷けば 横山さんは私を睨み付けながら言った。 「合ってないんですけど なんでこんなヤツが翔と付き合ってるわけ? 翔にも彼女が困るからあんまり来るなとか言われたし そんなのも我慢出来ないなんて彼女失格でしょ だいたいね!私の方が翔を好きな時間が長いのよ! 中学の時からずっと好きだったのに 高校で現れたあんたになんか取られたくない!」