エレベーターの前と言えど、人が少ない時間帯を狙ってお風呂に入りに行ったため 人通りは少ない。 うう、失敗だったかな…… 早く帰りたいのに~。 どうしようかと困っているとその男は 私の腕を掴んで 「いいじゃんよ~こんな可愛い子見たの久びさだし」 と言って私を引っ張って来た。 「ちょ、やめて下さい!!」 思いっきり抵抗して、その手を振り払おうとした時 ダンー! 「その可愛い子、俺のものなんだけど」 いつもよりも低い声。 だけどいつものように愛しい声で 彼はそう言った。