付き合ってるからって何でも聞いていいわけじゃないよね……。


「ごめ……っ」


何か私ばっかり好きみたいだ。


付き合って言われて浮かれて喜んで


どうすれば手繋げるかなんて考えちゃって


宮野くんが繋ぎたいかどうかも分からないのに……。


一筋の涙が零れた時


「わ、悪りぃ……!」


宮野くんは突然私の手を掴み、立ち止まった。


「違ーんだよ!

関係ないってそういう意味で言ったんじゃ無くて

バカにされて……石川達に……

お前手も繋げないのかって言われて」