すると、連れてこられた場所は保健室だった。


「宮野には今行っても会えない

だから、コイツに説明させる」


保健室の中に入れば、そこには頬に湿布を貼っている川内くんがいた。


「川内くん……?」


「説明してやれよ」


石川くんにそう言われ、川内くんは目線を落とすと

小さな声で話し始めた。


ーー
ーーー。


「お前さ、あれはやばくねぇ?

本当に事故ちゅーだったの?」


「事故なわけねぇじゃん」


川内くんと他の男子3人は

教室に向かう途中で話をしていた。