「宮野くん、ありがとう」


私はそういうと宮野くんは優しく笑った。


キスした事が無しになるわけじゃない。


だけど、キスは

塗り替えてもらう事なら出来る。


もう平気だ……。

唇が温かい。


完全に涙が止まると

彼は言った。


「じゃあ、荷物取ってくるから

お前は待ってろ、な?」


こくりと頷き、私は宮野くんの事を待っていた。