洗いに行かなきゃ…… 慌てて立ち上がって図書室を出ようとしたら ドンー! 誰かにぶつかった。 「あ、ごめん。華 掃除終った?」 宮野くんの顔をみると一気にやってくる罪悪感。 私……宮野くんじゃない人とキスをしたんだ。 どうしよう。 「どうした?唇切れてね?」 私の口元に伸びてくる手をとっさに振り払う。 「嫌……」 気付かれたくなくて、汚いと思われたくなくて 拒んだら宮野くんは少し低い声で言った。