ラブソングは舞台の上で


ていうか、この人たちみんなアマチュアなんだよね?

みんな、どうしてそんなに上手なの?

高田さんの教育の賜物?

私の演技スキルは小学生の学芸会レベルだってわかってたけど、ここまで差があると、歌でカバーできない。

だって、歌よりもセリフの方がずっと多いのだ。

私だけが下手くそで恥ずかしい……。

もうやめてしまいたい。

今なら私の次にカラオケを歌う人の気持ちも理解できる。

ていうか私、このまま高田さんにクビにされちゃうんじゃないの?

恐る恐る高田さんの顔をうかがうと、しっかり目が合った。

下手すぎてすみません。

怖いけど、もういっそのこと、一思いにクビにしてくださって構いません。

むしろその方が気が楽です。

私、今日一日で心が折れてしまいました。

そう目で訴えてみたが、ふいと視線を逸らされてしまった。

彼の視線はそのまま晴海の方へ。

「晴海」

「はい!」

ああ、私が下手なせいで晴海が怒られたりしたら申し訳ない。

「明日香はお前が見込んだ女なんだよな」

「はい、そうです」

ここまで下手だとは思わなかったけれど。

と、顔に書いてある。

高田さんは親指で私を指して、告げた。

「こいつはお前が稽古をつけろ。来年一発目の練習でもまともにセリフを言えないようなら、アンジェラは別の女にやらせる」

「はい、わかりました」