晴海と出会った合コンには、詩帆さんに半ば騙されるような形で参加させられたものだった。
詩帆さんが連れてきた他の女性二人とは初対面だったし、男性陣も初対面同士がいるような雰囲気だった。
記憶が確かなら、学生は晴海だけだったはずだ。
晴海は一体、どういった繋がりであの会に参加したのだろう。
今となっては確認する手だてすらない。
……そう思っていたのだが。
「あー、あの合コンね。男はクソオヤジに集めさせたの」
詩帆さんの言葉に、私は危うくカシスソーダを吹き出してしまうところだった。
「え? ほんとですか?」
ということは、晴海もクソオヤジさんの知り合いだということ?
「ほんとほんと。本人は来なかったけど、期待してたよりバラエティー豊かだったね。まさか学生まで来るとは思ってなかったけど」
「オヤジさんとは結構年が離れてますよね。どんな繋がりだったんだろう」
私がそう呟くと、詩帆さんは全てを悟っているような、あるいは呆れているような、複雑な顔をした。
「手を出した女子大生の友達か何かでしょ、どうせ」
「……なるほど」