そのあと銀行員ダンサーの石原さんと高田さんもやって来て、また少し盛り上がった。
いつも怖い高田さんだけれど、女子3人からチョコレートを受け取るときは、少し照れた顔をして可愛かった。
最近は私もまともに踊れるようになり、見せられるレベルにはなった。
新しくもらった曲も覚えたし、ドレスでロックを歌うときの振りも石原さんに作ってもらっている。
恵里佳ちゃんとの確執もほぼなくなった。
衣装や小道具もだんだん出来上がり、更衣室が狭くなっていく。
セットなどの大道具はタカさんの会社で製作されているらしい。
プロの大工さんが作っているなんて、すごい。
照明や音響の打ち合わせも進んでいるという。
本番まで、あと2週間。
緊張感は高まっていくけれど、きちんと完成していることに安心もする。
高田さんからは相変わらず罵倒に近い檄が飛ぶが、彼の指示に従えば演技が良くなることをみんながわかっている。
このまま無事に千秋楽を迎えられますように。
私たちの舞台を、多くの人に見てもらいたい。
そのためにも、私もチケットを何とかしなくちゃ。
勇気、出さなくちゃ。



