そして、みゆちゃんと出会って、家に帰った。
すると、奥から出てきたのは、みゆちゃんのお母さんと思われる人。
「みゆ、そんな汚いぬいぐるみ持ってきて……」
みゆちゃんのお母さんは、僕を見るとため息をついていた。
あ、もしかして。
ずっと、お店の棚のすみっこにいたから、ほこりだらけなのかも……。
「かわいいでしょー、今日からみゆの宝物!」
「……お店に、返してきなさい。邪魔になるだけよ、ぬいぐるみなんて」
「えー、嫌だよそんなの!みゆのぬいぐるみだもん!」
みゆちゃんは、お母さんとけんかしていた。
ぎゅっと、僕をみゆちゃんは抱きしめてくれる。
『みゆが守ってあげるからね』って、言ってくれた。
みゆちゃん、ありがとう。

