ある日、お店の男の人が、ガラガラと店のシャッターを開けた。


途端に、眩しい太陽が射し込んできて、朝なんだなぁと思い知らされる。


だけど夜じゃないから、動けない。


それがまた辛い。


太陽の光よりも、月の光のほうがずっと好きだ。


喉かわいた。


お腹すいた。


冷蔵庫をはい上がって、お茶を飲みたいし、大好きなバナナも食べたい。


……あ、今バカにした?


ライオンのくせにバナナって。


だけどいいもん。


お肉よりも、断然バナナの方が美味しいんだから。


そのときだった。





「あーっ、この子かわいいっ!」