泣き虫らいおん【短編】




そして、ガラッと扉を開けて、広い所に入っていく。





「ここがね、みゆの教室だよ」





そこには、たくさんの机とイスがあって、子どももたくさんいた。


みゆちゃんは僕をつれて、その中の一つのイスに座る。





「みゆちゃんっ、何そのぬいぐるみ!」





そして、やっぱり僕がいるのが珍しいのか、みゆちゃんの周りにはわらわらと子どもが集まって来た。





「なんか、目がとがってる。こわーい」


「変なの」


「全然かわいくない~」





ずっと前まで言われ続けた言葉が、また僕に降ってきた。