泣き虫らいおん【短編】




それから、僕は外の洗濯物と一緒に、洗濯バサミで干された。


それにしても、僕の両耳を挟んだ洗濯バサミはとてつもなく痛い。


もう夜だから、月は出ている。


だけど、まだ12時じゃないから動けない。


星空を見て思った。


魔法のお星様、僕もいつかもらえるときが来るのかな……。


それにしても、あとどれくらい、この痛さに耐えればいいんだろう。


風も結構冷たい。


何とかしたいなぁ、この痛さと寒さ!


僕の体は下にひっぱられているから、耳が余計に痛い。


寒いからもっと辛い。


ずーっと、長いことこれに耐えていると、僕の手がぴくっと動いた。