それから、白いものをお湯で流したみゆちゃんは、僕を見てにっこりと笑った。






「うん、きれいになった!よかったね、ポチ~」





みゆちゃんは、僕を持ってダダダダッと走ると、鏡の前に立った。


そこには、まだ濡れているけど、きれいになった僕がいた。


みゆちゃんは、僕の頭を優しくなでる。





「えへへ、ポチはこれで、誰にも汚いって言われないからね」





じんわりと、温かい何かが、僕の中で広がっていく。


さっきの熱さもまずさも、薄くなっていった。


みゆちゃん……ありがとう。