「誉くん……っ」
誰もいない公園で必死に好きな人に縋り付いている私はなんて滑稽なんだろう。
赤く色付く夕日がまるで嘲笑うかのように私たちを淡く照らしていて。
視界に映る二人のシルエットが酷く残酷に見えた。
「駄目なんだ」
「……っ、駄、目?」
何が……?
何が駄目なの?誉くん。
そう聞きたいけど、肝心の声が出て来てくれない。
その代わりに、握り締めている誉くんのシャツを強く握れば、それを合図に誉くんが表情を強張らせたまま答えてくれた。
「教師と、生徒だから」
けれど、その答えは私にとってどう解釈していいものなのか解らなかった。
だって、そんなこと前から解ってたことだったから。
私にとったら“今更”なこと。
今までだって“先生”と“生徒”だったんだから。
これからも“先生”と“生徒”で───
って。
「……“教師”と“生徒”?」


