……なん、で?
なんでそんな事言うの?
なんで私とは逢えないの?
「私のこと……、嫌いなの?」
ねぇ、誉くん、そうなの?
私の事、嫌いなの?
「……っ、違う!そうじゃないっ!」
「じゃあなんで!?」
なんで……、そんな事言うの?
私は、自惚れていたのかもしれない。
告白したあの時、誉くんの頬がほんのりと赤く染まっていたから。
私を見る目が、いつも以上に優しかったから。
……初めて、誉くんに抱き締めて貰ったから。
だから、不安なんか全部吹き飛んで、誉くんからの返事を心待ちにしていたんだ。
もう一度、抱き締めてくれるって、
そう信じてたから。
「……っ、逢えないなんて、言わないでっ」
「……っ、」
みっともなくてもよかった。
縋り付いて懇願して。
それで誉くんと離れないでいられるなら。
「逢わないなんて、言わないでよぉ……」
私は、何だってしてやる。


