キスで結ぶ赤い糸



「ちょ、華恋!!」

「華恋ちゃん!」

「わ、分かってる!」



画面に表示されたのは着信ではなくメールの受信。


嬉しい気持ちと焦る気持ちを無理矢理押し込めながら、震える指先で画面をタップした。



「か、華恋!!」

「華恋ちゃん!良かったね!」

「う、うん……」



……今日、誉くんに逢えるの?


この一瞬間、逢いたくて逢いたくて堪らなかった誉くんに、逢えるの?



覗き込んだ携帯画面。

そこには確かに“今日の夜、逢える?”と書いてあって。



「……返事が、聞ける?」


沈んでいた心が一気に浮上した。






それから、休憩時間の度に吏架子ちゃんとみっちゃんに冷やかされた私。


二人に目一杯勇気を貰った私は、グッとこぶしに力を入れて誉くんのいる約束の場所へと向かった。