キスで結ぶ赤い糸



「華恋……」

「……華恋ちゃん」



机に突っ伏した私の頭を、二人が優しく撫でてくれる。

いつもなら感激のあまり抱きつくけれど、今の私にはその気力すら残されていない。



……連絡、いつまで待ってばいいんだろう?




「もう一回連絡してみなよ」

「……え?」

「そうだよ!もう一回だけ連絡してみたら?もしかしたら忙しくて連絡忘れてただけかもよ?」

「……でも、忙しいんなら余計に連絡出来ないよ」



そうだよ。就任先が決まって、その準備に追われてるんだとしたら尚更連絡なんて出来ない。


誉くんに迷惑かけたくないもん。


「かれ───」


ブブブブブ……


「……っ、び、びっくりしたぁ……」



突然震えた携帯に飛び上がった私たち三人。



「あ、私のだ」



体を起こして机の上にある携帯を見れば、鳴っているのは私の携帯で。



「……っ、うそっ、誉くんから!?」



覗き込んだ画面に映っていたのは、今まさに噂していたその人だった。