キスで結ぶ赤い糸




「で、そのまま放置?」

「……うん、そう」

「あらまー」

「華恋ちゃん可哀想……」


吏架子(リカコ)ちゃん、みっちゃん、そんな哀れんだ目で見ないでよ。

余計に悲しくなるじゃない。



「うぅ……。もう、パパの馬鹿ぁー!」







あの日、晩御飯を済ませた誉くんはパパに「送っていってあげる」と言われ、早々と帰ってしまった。


リビングに入る前、“あとでさっきの続き、話しよう”って約束していたのに、パパのいらぬお節介(パパごめん)のせいで話する機会を逃してしまい、気分は消沈。


けれどその後、家に着いた誉くんから“また連絡する”ってメールが来て一気に浮上したんだけど、今日で一週間、誉くんからの連絡は未だ無い。



「……私、フラれるのかな……」



今まで、こんなにも長い間誉くんから連絡が無かったことなんて一度も無かったから、物凄く不安で。


このまま連絡来なかったらどうしようって、


気付けばその事ばかり考えている自分がいた。



「はぁ~……もう駄目かも」


告白する前の気迫なんて、もう無いよ……。