キスで結ぶ赤い糸



「華恋ちゃ──」

「私が好きなのは誉くんだよっ!初めて逢った時から好きだったんだもん!」

「………っ」

「ずっと……、ずっとずっとずっと、誉くんの事だけが好きだった」



本当に、誉くんの事だけが好きだったの。



格好良いと言われてる人に告白されても、

テレビで人気アイドルを見ても、

誉くん以上にときめくことなんてなかった。


こんなにも泣きたくなるほど好きだと思える人なんていなかった。



「信じて。私は響と付き合ってなんかない。私が好きなのは誉くんだけなのっ」



こんなにも、離れたくないと思うのは誉くんだけなんだよ。



「うぅ~」

「華恋ちゃん……」



泣きたくなんてないのに、勝手に溢れてくる涙。


涙を見せるなんて卑怯だって分かってるけど、それでも誤解されてると思うと止まらない。



「華恋ちゃん」



誉くんは優しい。

優しすぎて自分は特別なんだと自惚れてしまう。


誉くんは私のことをどう思っているの?


知りたい。


けど、聞くのが怖いよ。