そして翌日月曜から、週の終わりである金曜まであっという間に過ぎ去っていった。


 幸い、ここ一週間で警視庁内において目立った動きはない。


 警察もいざ犯罪者を捕まえるとなると、躍起になるのだ。


 獲物を目前にしたハイエナのように。


 そういった警官の性は知っていた。


 いつもそうなのである。


 夜間眠り、午前三時過ぎとか四時前に恐ろしい夢で目が覚めて、着ていた部屋着に大量の寝汗を掻いていた。


 大抵、恐ろしい夢というのは、警察社会に足を踏み入れてから接した犯罪者たちの怨嗟に満ちていたのである。


 昔捕まえた犯人たちの目付きなり、顔付きなり、体格なりを、鮮明に覚えていた。


 さすがに一度目覚めると、眠れなくなり、起き出すこともある。


 朝が苦手なのは相変わらずだったが、いったん覚醒すると、もう眠気が来ない。


 ここ二、三日ぐらい、朝は読書していた。