慣れてしまっている。


 多少きついと感じていても……。


 歌舞伎町は相変わらず騒がしい。


 あそこは犯罪の巣窟なので、行けば、否応なしにアンダーグランドの世界の実態が分かる。


 そう思っていた。


 島田が休憩のため、席を立つ。


 珍しいな。


 そう感じながらも、俺の方はパソコンに向かい続けた。


 腱鞘炎は収まらない。


 痛いのである。


 腕が。


 ずっとそう思いながら、仕事をしていた。