そしてブルガビール島に羽野たちを摘発に行く警視庁の捜査員たちを陰ながら応援していた。


 もちろん、所轄にいる準キャリアの一警官がいくら熱い応援メッセージを送っても仕方なかったのだが……。 


 そして金曜の午後もずっと課内に詰める。


 この時季、剣道場で鍛錬することはあるのだが、冷え込んでいるので体に悪い。


 射撃訓練も当分控えていた。


 あまり体を酷使すると、疲れの方が出てくる。


 日々厳しい気候だ。


 昼間でも冷え込む。


 もちろん、仕事の方は滅多に休めないのだ。


 樋井からも常日頃言われている。


「トノさんはちゃんと出勤してよ。いないと困るしね」と。