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 午後三時過ぎにデスクのパソコンのデータに上書き保存を掛け、樋井に、


「今からパトロールしてきます」


 と言って、課を出、歩いていく。


 島田ももちろん付いてきた。


 歓楽街のパトロールも何かと大変だ。


 いつも思う。


 あの汚れた街と、しばらく角突き合わせる必要があると。


「トノさん、月創会の谷口は覚せい剤の使用容疑に関して否認してるらしいよ」


「全く便文教だからな。あのクソ爺のためなら、何でもするんだろう」


 そう言って、胸糞が悪くなったので、道に唾を吐き捨てた。


 島田が、


「まあ、いずれ落ちるから大丈夫だよ。気にしないでいい。……俺もトノさんの気持ち分かるから」