感じていた。
 

 多分、島田も普段はポーカーフェイスだが、心のうちでは葛藤が絶えないだろうと。


 パソコンの電源ボタンを押し、起動させてから、ずっとキーを叩く。


 課内庶務は山積みだ。


 こんなに仕事があるんだなと、改めて思いながら。


 署に詰め、ずっと職務を遂行していた。


 普段スマホを使うのだが、最近電話代がだいぶ減ったのである。


 以前のように、誰かと話すことが少なくなった。


 仲のいい人間とはトコトン話すのだが、それ以外は電話しない。


 電話帳やアドレス帳にある番号やアドレスも使わないものが多くなる。


 ずっと感じていた。


 人生が充実するというのは、デカの場合、仕事が進んでいることに他ならないと。


 樋井が、