地球上の気候がおかしくなってきているのだろう。


 だが、気にしてもしょうがない。


 夏は暑い――、そう思うしかなかった。


 金曜の夜、自宅で冷水シャワーを浴び、入浴後、アルコールフリーのビールをきっちり一缶飲む。


 そして寝る間際にずっとサスペンス小説を読み続けた。


 月創会の信者どもは、また巷で犯罪を起こしているに違いない。
 

 アイツらは何でもありだ。


 便文のためなら。


 機関紙を購読させたり、お布施を巻き上げたりするのだ。


 やりたい放題だった。


 だが、アイツらを取り締まるのは公安の仕事だと思って、丸投げしている。


 そして一夜明け、土曜を迎えた。