給料もちゃんともらっているのだし……。


 土曜の夜、午前零時前に眠り、翌日日曜、午前七時半過ぎに起き出した。


 そして支度を整え、カバンを持ってから、歩き出す。


 夏の暑さに参っていた。


 梅雨時でも気温が上がる。


 肌に汗が浮き出るのを感じながら、上下ともスーツに着替え、部屋を出た。


 頭が重たく痛い。


 鎮痛剤を飲み、しばらく様子を見ることにした。


 俺も疲れる。


 人間だからだ。


 誰でも同じである。


 地下鉄に乗り、午前八時二十分過ぎに署に辿り着くと、先に島田が来ていて、


「おはよう、トノさん」