俺も思っていた。


 あの監察官など顔も見たくないと。
 

 実際、警視庁に所属する警官はあの人間を相当敬遠していた。


 人間としておかしいからだ。
 

 警部補以上の階級の人間は皆、監察官聴取が行われる。


 そしていろいろと聞き出されているのだった。


 普段の仕事のことなどを。


 まあ、別に俺など、捜査ミスで桜田門を追われただけで、今更そこの内情などどうでもよかったのだが……。


 日曜も昼間、配られた弁当を食べて、しっかりと栄養を付けていた。


 ゆっくりする間もなく、また捜査だ。


 緊張感は抜けない。


 ずっとだ。