安原のことが心配だ。


 組対四課の刑事だが、きっと危ない橋を渡っているだろうと。


 だが、組対は組対で、力を入れて捜査しているものと考えられる。


 俺も思っていた。
 

 内偵捜査は長期化するだろうと。


 橋岡や折原ら、組幹部はずっと張られている。


 組対四課の刑事たちに。


 いざとなれば、捕まえるのだ。


 警察もギリギリのところで動いていた。


 内偵が長引けば長引くほど、泥仕合になる。


 俺も感じているのだった。


 組対関係者も大変だろうなと。


 実際、俺も昔は警視庁の捜査二課にいたから、知能犯や選挙違反などは取り締まってき