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 その週の日曜は非番じゃなくて、通常出勤だった。


 都心は暑い。


 蒸すように。


 朝、地下鉄に乗り込み、通勤する。


 体は重たかった。


 しかも、だるい。


 だが、署には島田も来るのだし、コンビを組んでいるので、片方が欠けるわけにはいかない。


 俺も思っていた。


 署に詰めていても、刑事課内は電話が鳴ったり、プリンターやファックスなどが作動したりして、慌ただしい。


 午前八時二十分頃、署に着くと、島田が立ち上げていたパソコンから目を上げ、


「トノさん、おはよう」