「唯ちゃん」




蒼はあたしの名を呼び、ベッドに漫画を置いて立ち上がる。

そして、熱い目であたしを見つめながら、あたしに近寄る。





「じゃ、俺に抱かれてみる?」



「えぇッ!?」





身体が熱い。

身体の芯がきゅんと疼く。

あたし、今でさえこんな状態なのに、蒼に抱かれたらどうなってしまうんだろう。

あたし……

骨までバラバラになってしまうかもしれない。





蒼はあたしの耳に口を近付ける。

ふんわりといい香りがして、耳に甘い吐息がかかる。

それだけで、あたしの身体は麻痺する。






「そんなこと言うと、マジで食べるよ?」





あたしの同居生活、危険がいっぱい。