「唯ちゃん、ただいまぁ」




昼過ぎ、蒼がバタバタと帰ってきた。




「お帰り、蒼」




そう言って振り返ったあたしは、思わず言葉を失っていた。






明るい茶色の髪に、赤いメッシュ。

ウェーブがかった長めの髪。

それが蒼のトレードマークだった。




だけど……

目の前にいる蒼はいつもと違っていた。






少し暗めのオレンジ系の髪。

今はストレートで少し短かめ。

チャラ男子から爽やか系男子に変身した蒼。

それはそれでかっこいい、すごく。

思わず顔に血が上る。

きっとあたしは真っ赤だ。