「唯ちゃん!!」




個室に戻った瞬間、目を潤ませてあたしに飛びついてくる蒼。

何だか可愛い。

あたしの後ろで優弥さんがふんっと笑った。




「てめぇ、唯ちゃんとこのまま付き合いてぇなら、TODAYに負けんなよ」



「負けるはずないよ!」




鼻息荒く蒼が答える。




「俺らがTODAYに勝つためには、てめぇの頑張りにかかってんだからな!」




優弥さんはそう言って煙草の煙を吐く。

そんな優弥さんを見て、蒼は少し嬉しそうに笑った。