「愛されてるね、唯」




みんながそう言ってくれる。

だからあたしも笑って言う。




「うん!」




と。





「そういえば蒼君、もうすぐ来る時間だね」




みんなの言葉通りやっぱり、




「唯ちゃーん!帰ろっ」




王子様のお迎えだ。



その明るい髪、すらっとしたおしゃれな服。

そして、子供みたいな笑顔に、例外なくときめいてしまう。






「あっ、今、ちょうど噂してたところだよ」




あたしが言うと、




「えっ?」




不思議そうな顔であたしを見る。

そして、芽衣の持っているCDに気付き、




「何?芽衣ちゃんまで買ってんの?」




少し苦い顔をした。