そんなことで、急に行くことになったカラオケで、あたしたちは楽しい時を過ごした。

何てことない時間だったけど、すごく幸せだった。

あたしが蒼の彼女であることを認められているようで。

こんなあたしが彼女でいいんだと実感する。






「楽しかったねぇ!」




帰り道、まだ明るいというのに、蒼はあたしの手を握る。



いいの?




思わず蒼を見た。

すると、蒼は太陽のような笑顔であたしを見た。





「唯ちゃんが迷惑じゃないなら、俺はずっと唯ちゃんと一緒にいたいよ」



「え……」