蒼は今日も優しかった。

そして、その優しさに焦げた。




あたしを見下ろす蒼の左耳には、金色に輝くお揃いのピアス。

その、ギターのせいで硬くなった指先で、あたしの身体を撫でる。

それだけでびくっとして、きゅんとして、あたしがおかしくなってしまいそう。






「ねぇ、唯ちゃん?

今日は蒼に抱かれたい?

それとも、碧に抱かれたい?」





そんなのずるい。

あたしは、両方大好き。

あたしには決められない。





ぎゅっとその首にしがみつく。

絶対に離さないように。





「じゃあ、とびっきりのスペシャルブレンドで愛してあげる」





その言葉の通り、あたしは甘く激しく蒼に愛された。