そんなことで、慎吾は去っていった。 あたしたちに笑顔で手を振って。 扉が音を立ててしまると同時に、あたしの方を見る蒼。 その顔は、にこにこ笑顔の蒼から、色っぽい蒼に変化している。 少し目を細めて、半開きの唇であたしを見る。 あまりの色気にぞくっとするあたし。 「続き……しようか」 「えっ!?」 「俺が、唯ちゃんを甘く鳴かせてあげるから」 「えぇっ!?」 この日も、あたしは蒼に甘い悲鳴を上げていた。