そんなわけで、怒涛のMV撮影は終わった。 生で蒼の仕事を見れたのには感動だが、今のあたしには感動している余裕なんてなかった。 ただ、身体が熱いのに、震えは止まらなくて。 自分の身を抱きしめて歩いた。 蒼の身体、温かかった。 そして、愛しかった。 もっともっと触れたいと思った。 蒼の身体に触れてしまったあたしは、禁断の実を食べたイヴのよう。 心がざわついて止まらない。 あたしは…… 蒼を求めて止まない。