「大神くん……」 それは、相手の事を自然に意識させる。 ドキ、ドキ ぎゅむーー 「ふぁっ、なにふんの」 ここいうのをいい雰囲気というのだろうか なんて考えてたのに、大神くんは急に私の鼻を摘んだ。 「急に、遊びたくなってさ」 「はなひてほ~」 鼻を摘ままれたことでうまく話せなくなった私を見て 大神くんはくすっと笑う。 「もう!」 だけど、大神くんの笑う顔が見れて良かったって思った。 心の中の温かい気持ちは花火とともに 私の中で花開く。 だけれど、私はそんな事に気づいていなかった。