あ、そういえば私 どんな家なのか聞いてなかった なんとなく普通の一般家庭だと 思ってたけどこの車からして そんなのありえないよね 気づくの遅かった… 高校の友達にもよく抜けてるって言われたな そして話は冒頭に戻る 「入らないんですか?」 一度車をとめに行っていた 早川さんが未だ立ち尽くしている私に 声をかけた 「早川さん…」 助けを求めるために 早川さんに視線を送った 「竣と呼んでください」