愛を知らないあなたに

なんでって・・・。

あの、タマさん、あなた本筋忘れてるよね?



「砕けるってことはつまり、あたしが振られるってことだよ?

駄目に決まってるじゃん!!!」


あたしが猛然と反論すると、タマはキョトンとした顔であたしを見た。




「それのどこがダメなの?」


「え!?どこがって・・・・・・」


「大切なのは、当たることではないの?」



タマの言葉に、目を見開く。


“当たること”・・・・・・。




「ねぇ、リン。はっきり言って、琥珀はきょうてきだよ。

でも、リンは好きなんでしょ?ほれてるんでしょ?


だったら、当たっていきなよ。

くだけるのかくごで、当たっていきなよ。


琥珀はそうやっておしていかないと、なーんにも変わんないよ?」




真っ直ぐな黒い瞳から、目を逸らす事ができない。


タマの言葉が、心の中にじんと響く。





砕けるの覚悟で、当たっていく・・・。

押していかないと、なんにも変わらない・・・。



―――確かに、そうかもしれない。