その中身のクッキーを見てまたクスっと笑う桐生くん。 「ど、どうしたんですか?」 変なものでも間違えて入れちゃったのかと恐る恐る聞いてみる。 「沢城さん、型抜きも下手くそだね……ふふ、ほら」 正方形で抜いたはずのクッキーなのに、出来上がったのは台形だったり、丸のはずが楕円になったり欠けたり…… まだ形がいいものを入れた筈なんだけど… 「……ごめんなさいっ。でもきっと味は」 沙耶ねぇに教えてもらったし、失敗作もいっぱい食べたから味の保証だけはある。