・・・亜矢音が、死んだ?

驚きの声や悲鳴があたりから漏れ、それはホールに増殖してゆく。

「また・・・なの?」

力が抜けて、その場にしゃがみこむ。

「おい、大丈夫か?」
健治の声も遠くで聞こえる。

「もう・・・イヤ」
そうつぶやくそばから、なにかが胸にこみあげてきて、気がついた時には大粒の涙があふれていた。

健治はだまって私を見ている。

なんで、こんなことばっか続くの?

いったいいつになったら、終わるの?


私は声を殺して泣くしかできなかった。