「そんなの知らなーい。でも、守にとってはお祝いなの。だってそうでしょう?守をいじめていたふたりが呪い殺されたのよ。守が帰ってくる前触れなの。うれしいじゃないの」

「なんですって!?」
母親が友利子の腕をつかんで声をあげた。
「息子が死んだんですよ!それをうれしいだなんて、よく言えたものね!」

友利子はそれを軽くほどくと、大声で笑った。

「お気の毒様。でも、仕方ないじゃないの。あんたの息子は守をいじめていたんだから。自業自得ってやつ」

「な・・・」

「いい?やったことは自分に返ってくるのよ。それを教育できなかったダメ親のくせに、都合のいい時だけ母親ぶるんじゃないわよ!」
そう言うと、母親を突き飛ばす。