「ただいまぁ~…」



寮に帰った時にはすでに真っ暗になっていた。



「お帰り!!どこいってたの?皆心配してたんだよ?」



心配って、大げさな…(笑)



「大丈夫だよ、春。」



「そう?それより、もうご飯だよ!」



「うん、荷物置いたらすぐ行くね?」



「はーい!」



そこであたしは気づいた。



あたし…記憶を失くしてない…?



春も覚えてる。



春馬も優馬も裕美も。



だけど…



何かが腑に落ちない…。