「…だから、なくすなよ」
赤い顔でそっぽを向いた翔太がとても愛しい。
「なくすわけがないよ、こんな大事なものを…あたし、ずっと肌身離さず、四六時中着けてるね!」
そしたら、会えない日でも翔太と繋がってるって思えるから。
辛いことも乗り越えられるから。
「本当にありがとう!」
あたしの誕生日にわざわざ休みを取って、一緒に過ごしてくれて。
誕生日を祝ってくれて。
素敵なプレゼントまでくれて。
生きてきた中で1番幸せで、一番嬉しい誕生日だよ。
微笑みかけると翔太の動きが止まった。
「……っ」
「ど、どうしたの?」
顔を覗き込もうとすると、バッと顔を背けてしまった。
「…その顔は反則だろ…」
翔太が何やらブツブツ呟いているけれど、ハッキリとは聞こえないので無視して尋ねる。
「ね、それ早速着けてもいい?」
さっきからそれを着けてみたくてウズウズしてたんだよね。
「じゃあ後ろ向け」
奴はすっかり元通りになっていた。
「え?」
どういうこと?
「俺が着けてやるから」
「わ、じゃ、じゃあ、お願いします!」
そしてヤツは着けてくれた。
その間のあたしの緊張と言ったら、ない。
心臓が止まるかと思うほど緊張した。だって、吐息がかかる程近かったんだもん!
誰だって緊張するよね!
赤い顔でそっぽを向いた翔太がとても愛しい。
「なくすわけがないよ、こんな大事なものを…あたし、ずっと肌身離さず、四六時中着けてるね!」
そしたら、会えない日でも翔太と繋がってるって思えるから。
辛いことも乗り越えられるから。
「本当にありがとう!」
あたしの誕生日にわざわざ休みを取って、一緒に過ごしてくれて。
誕生日を祝ってくれて。
素敵なプレゼントまでくれて。
生きてきた中で1番幸せで、一番嬉しい誕生日だよ。
微笑みかけると翔太の動きが止まった。
「……っ」
「ど、どうしたの?」
顔を覗き込もうとすると、バッと顔を背けてしまった。
「…その顔は反則だろ…」
翔太が何やらブツブツ呟いているけれど、ハッキリとは聞こえないので無視して尋ねる。
「ね、それ早速着けてもいい?」
さっきからそれを着けてみたくてウズウズしてたんだよね。
「じゃあ後ろ向け」
奴はすっかり元通りになっていた。
「え?」
どういうこと?
「俺が着けてやるから」
「わ、じゃ、じゃあ、お願いします!」
そしてヤツは着けてくれた。
その間のあたしの緊張と言ったら、ない。
心臓が止まるかと思うほど緊張した。だって、吐息がかかる程近かったんだもん!
誰だって緊張するよね!


