「あれ、こっちは右だった…?」
翔太が握っているのは、あたしの左手だから…
完全に間違えちゃった。
は、恥ずかしすぎて、顔が見れない。
「本当にお前は…」
「なに?」
ムスっと答えた。
分かってる、ヤツが笑いを堪えていることを。
だから恥ずかしくって、あたしはもうヤツの顔を見れなかった。顔が真っ赤だと自覚はしてる。
「笑わなくたっていいでしょ?」
キッと睨んで見ると、ヤツはバッと顔を背けた。
「……だから、そんな顔でこっち見んなっつーの」
ポツリと呟いたヤツの言葉は意味不明だ。
そんな顔って、
「どんな顔?」
顔を覗き込むように尋ねると、「もういいから暫くこっち見んな!」と怒られてしまった。
だけど気づいちゃった。
翔太の顔が真っ赤だったことに。
「りんごみたい…可愛い…」
顔を真っ赤にして照れちゃうなんて、可愛いなぁもう。
って、はっ!も、もしかしてあたし、心の声が漏れてた…?
翔太と繋いでない方の手で口元を抑えてチラリと様子を見るけれど、もう遅かった。
真っ黒いオーラを隣から感じる。
「あ?」
眉間にそれは深い深いシワが刻まれている。目つきが悪く鋭い。あな恐ろしや。
「何でもないです!」
身の危険を感じる。
一番の味方であるはずのヤツが恐ろしい。
翔太が握っているのは、あたしの左手だから…
完全に間違えちゃった。
は、恥ずかしすぎて、顔が見れない。
「本当にお前は…」
「なに?」
ムスっと答えた。
分かってる、ヤツが笑いを堪えていることを。
だから恥ずかしくって、あたしはもうヤツの顔を見れなかった。顔が真っ赤だと自覚はしてる。
「笑わなくたっていいでしょ?」
キッと睨んで見ると、ヤツはバッと顔を背けた。
「……だから、そんな顔でこっち見んなっつーの」
ポツリと呟いたヤツの言葉は意味不明だ。
そんな顔って、
「どんな顔?」
顔を覗き込むように尋ねると、「もういいから暫くこっち見んな!」と怒られてしまった。
だけど気づいちゃった。
翔太の顔が真っ赤だったことに。
「りんごみたい…可愛い…」
顔を真っ赤にして照れちゃうなんて、可愛いなぁもう。
って、はっ!も、もしかしてあたし、心の声が漏れてた…?
翔太と繋いでない方の手で口元を抑えてチラリと様子を見るけれど、もう遅かった。
真っ黒いオーラを隣から感じる。
「あ?」
眉間にそれは深い深いシワが刻まれている。目つきが悪く鋭い。あな恐ろしや。
「何でもないです!」
身の危険を感じる。
一番の味方であるはずのヤツが恐ろしい。


