そうだ、今日は一緒に帰ることにしていたんだ。


「お前ら本当に仲いいな」

穏やかな翔太の声が聞こえてきた。


「まあな」

照れることなく普通に言ってやった。


「いつから付き合ってんだよ?」

えー、いつからだっけ…


「確か、中学1年生のころからだ。でもそのずっと前から…」

「…好きだったと?」

翔太が俺の言葉を引き取った。


「そういうこと!」


すると翔太はハーっと長い溜息をついた。


「本当にお前って照れたりとかしないよな…」

まぁいいけど、なんて呟いている。


じゃあ、いいか。


「お前らいつから一緒にいるの?」

「そうだな、確か幼稚園のころだったと思うけど…」

俺は首を傾げる。

「へー。じゃあ結構長いんだな。どんな風に知り合ったんだよ?」


珍しい。翔太がそんなことを聞いてくるなんて。

いや、俺としては話したいからいいんだけど。むしろ嬉しいんだけど!


「…お前、どうした?いつものお前らしくねぇよ?」

「別に、知りたいだけ」


…ふーん、そういうこと。