「雅人!」
あたしがそう叫ぶと同時に飛び出した雅人に、翔太と美玲は驚いた顔をした。
雅人は纏う炎を砕かれた岩に向けた。
先ほどの温風のお陰ですっかりカラカラに乾いた葉に炎が移るのは至極簡単だった。
「たしかにそれだけじゃなかったな。だけど俺達もこれくらいじゃ負けない。
"アイス・ウォール"!」
先ほどまでとは比べものにならないほどの硬度のある氷の壁を創り上げる翔太。
…これだけ強い氷の魔法使いは、そういない。
だけどね。
「あたし達も簡単に負けないよ。"ファイア"!」
雅人の纏った炎で燃えている岩の欠片に、あたしの創り出した炎も乗せる。
まるで流れ星のように煌々と燃える岩の欠片が、氷の壁に突き刺さる。
氷の壁に埋まってしまった欠片に、もう一度魔法をかける。
「"バーニング"!」
燃えだした炎は、止められない。
氷は砕け、辺りに水溜りが残った。
「戦闘終了。勝者、神崎、古城!」
オート・ジャッジが無機質な音で勝利を伝えた。
「やった!」
思わずガッツポーズ。
すごく、すごく嬉しい。
「お前のお陰だ、由良! あの戦術を考えてくれたから勝てたんだ」
二カッと笑う雅人にあたしも笑いかけた。
「ううん。雅人のおかげだよ。雅人が強かったから、あの攻撃もできたんだし!」
雅人があたしの思った通りに、いや、それ以上にうまく魔法を使ってくれたから。
そのおかげであたし達は勝てた。
「それにしても、やっぱり強いわね、由良」
美玲が声をかけてくれた。
「美玲も強かったよ! 緑の巨人なんて、どうしようと思ったもん!」
「あれは美玲の必殺技だもんな。あれにはなかなか勝てない」
翔太も微笑んでいた。
「あー、楽しかった! もう1戦…って、ああぁ!」
雅人が叫んだ。
あたしがそう叫ぶと同時に飛び出した雅人に、翔太と美玲は驚いた顔をした。
雅人は纏う炎を砕かれた岩に向けた。
先ほどの温風のお陰ですっかりカラカラに乾いた葉に炎が移るのは至極簡単だった。
「たしかにそれだけじゃなかったな。だけど俺達もこれくらいじゃ負けない。
"アイス・ウォール"!」
先ほどまでとは比べものにならないほどの硬度のある氷の壁を創り上げる翔太。
…これだけ強い氷の魔法使いは、そういない。
だけどね。
「あたし達も簡単に負けないよ。"ファイア"!」
雅人の纏った炎で燃えている岩の欠片に、あたしの創り出した炎も乗せる。
まるで流れ星のように煌々と燃える岩の欠片が、氷の壁に突き刺さる。
氷の壁に埋まってしまった欠片に、もう一度魔法をかける。
「"バーニング"!」
燃えだした炎は、止められない。
氷は砕け、辺りに水溜りが残った。
「戦闘終了。勝者、神崎、古城!」
オート・ジャッジが無機質な音で勝利を伝えた。
「やった!」
思わずガッツポーズ。
すごく、すごく嬉しい。
「お前のお陰だ、由良! あの戦術を考えてくれたから勝てたんだ」
二カッと笑う雅人にあたしも笑いかけた。
「ううん。雅人のおかげだよ。雅人が強かったから、あの攻撃もできたんだし!」
雅人があたしの思った通りに、いや、それ以上にうまく魔法を使ってくれたから。
そのおかげであたし達は勝てた。
「それにしても、やっぱり強いわね、由良」
美玲が声をかけてくれた。
「美玲も強かったよ! 緑の巨人なんて、どうしようと思ったもん!」
「あれは美玲の必殺技だもんな。あれにはなかなか勝てない」
翔太も微笑んでいた。
「あー、楽しかった! もう1戦…って、ああぁ!」
雅人が叫んだ。